あくまでシンプルに

アラフォー会社員の読書記録

無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい

星4つ

良品計画会長による組織づくりの本。とある勉強会のテキストとして購入。

 

MUJIGRAMという業務標準を社内に浸透させ、

業績不振だった会社をV字回復させた仕組みについて解説。

社員を巻き込んでマニュアルを作っただけでなく、

マニュアルの内容を全社員に徹底的に浸透させた実行力がすごい。

 

無印良品の海外店舗で日本とは異なる文化を持つ従業員達に

どのようにマニュアルが活かされているかがふと気になった。

 

「あせらず、くさらず、おごらず」という著者の言葉が心に残る。

 

 

 

ご冗談でしょう、ファインマンさん (岩波現代文庫)

星4つ

ノーベル賞物理学者の回顧録。

 

上下巻を通じて数式や理論などの難解な記述は少なく、

サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』のような、

文系頭でも理解できる理系ワールドが面白いエピソードとともに展開され、

あっという間に読了。

 

好奇心とユーモア、時に反骨心あふれるファインマンの人柄がにじみ出る一冊。

 

 

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

 

 

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

 

 

 

 

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)

星5つ

自衛隊のメンタル教官によるメンタルヘルスの本。

戦場や被災地など過酷な環境で任務を遂行する自衛隊員が

どのようなメンタルケアをしているのか興味を持ち手にとった。

 

学術的なアプローチというよりかは現場経験に基づいた実践的な内容が多く、

仕事をする上で役に立ちそうなアドバイスが多い。


個人や組織の心のムリ、ムダ、ムラをなくすための

具体的な方法が書かれているストレスコントロールの良書。

  

 

 

インフェルノ

星5つ

ダン・ブラウンの『天使と悪魔』『ダヴィンチコード』に続くシリーズ続編。

ダンテの『神曲』を軸にイタリアのフィレンツェを起点にしてストーリーが展開される。本作も上下巻あっという間に読了。

 

このシリーズを読むと現場に行き、

文中に出てくる美術品や文学作品に触れたくなる。

神曲』を早速青空文庫からダウンロードしてしまった。

Google Mapsストリートビューを見ながら読むとさらに楽しめる。

 

 

インフェルノ (上)  (海外文学)

インフェルノ (上) (海外文学)

 

 

インフェルノ (下) (海外文学)

インフェルノ (下) (海外文学)

 

 

もっと面白い本 (岩波新書)

星4つ

マイクロソフト日本法人社長、現HONZ代表(http://honz.jp/)による書評。

『面白い本』がかなり面白かったので購入。期待を裏切らない内容だった。

 

今回はさらに取り扱うジャンルが幅広く(「人間」「世界」「歴史」「アート」

「サイエンス」など)、紹介された本はどれも面白そうなのだが

全部買うと568,146円!になるそうなのでとりあえず『人体探求の歴史』

『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』『失敗の本質』『太平洋の試練』

『病の皇帝「がん」に挑む』を購入。

 

楽しみである。読書の楽しさを再認識できる一冊。

 

もっと面白い本 (岩波新書)

もっと面白い本 (岩波新書)

 

 

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)

星4つ

博報堂のマーケターによる若者論。

 

ビー・バップ・ハイスクール』のようなヤンキーは今は昔で、

現行バージョンは「マイルドヤンキー」と命名され、以前と比べて地元志向で

自己顕示欲が低い特徴を持っていると説明。

 

論理の穴やサンプル数が不十分など重箱の隅をつつけばいろいろとあるが、

ナンシー関のエッセイのような納得感と新しい視野が開けたような読後感は、

マーケティングという軸で現代のヤンキー像を浮き彫りにすることに

成功しているのでは、と思う。

 

本の後半でかなり具体的なマイルドヤンキー向け商品の提案があるのも面白い

(ベース車両を極限まで簡素化し、自分で好きな部分をアレンジできるクルマ、

など)。

 

 

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)

 

 

百年法

星4つ

嫌われ松子の一生』の作者によるSF小説

角川書店Kindleの書籍70%オフセールで購入。結果大当たりだった。

 

不老不死の技術を得た日本を舞台に、

不老不死の施術後の寿命を100年と定めた法律の成立を巡って物語が展開する。

世界観にどっぷりとはまってしまった。

 

『1984』『新世界より』のようなディストピア小説が好きな方に

おすすめの一冊。

 

 

百年法 上

百年法 上

 

 

 

百年法 下