ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)
博報堂のマーケターによる若者論。
『ビー・バップ・ハイスクール』のようなヤンキーは今は昔で、
現行バージョンは「マイルドヤンキー」と命名され、以前と比べて地元志向で
自己顕示欲が低い特徴を持っていると説明。
論理の穴やサンプル数が不十分など重箱の隅をつつけばいろいろとあるが、
ナンシー関のエッセイのような納得感と新しい視野が開けたような読後感は、
マーケティングという軸で現代のヤンキー像を浮き彫りにすることに
成功しているのでは、と思う。
本の後半でかなり具体的なマイルドヤンキー向け商品の提案があるのも面白い
(ベース車両を極限まで簡素化し、自分で好きな部分をアレンジできるクルマ、
など)。